昨日(6/22)に活動された、愛知人@関西の裕子さんがとても分かりやすい活動報告を 書いていただきました。 かなり長文ではありますがぜひお読みください!
東日本大震災や熊本地震に比べ「被害の小ささ」から、あまりメディアでも取り上げられず、 ボランティアなどの必要性も感じにくい状況かもしれませんが、見えないところで困っている方は たくさんいらっしゃいました。
特に緊急問題などが「屋根瓦の破損」 壊れて崩れ落ちた屋根瓦に雨などが降ってしまうと、そこからカビが発生して腐食が始まり、 あっという間に家が壊れてしまうそうなんです。 業者に頼むにも、あまりに多くの世帯が地震にやられてしまい、全く手が回らない(東日本の時も そうでした。。壊れた自宅を壊す工事も何年待ち… 本日の支援先は「茨木市橋の内」でしたが、一軒家ばかりが20軒ほど集まっている地区でした。
屋根瓦が落下した瓦はほとんどなかったものの、棟瓦だけがずれているお宅、全体の瓦が大きくずれているお宅など、状況は様々ですが、かなりの軒数。どの家も同じ工務店さんが担当だったそうで、とても作業が追いつかないので…とセンターにヘルプ要請が来たそうです。 とにかく、雨漏りで家が倒壊してしまわないようにまずは「ブルーシートで応急処置を!!」それが、我々の任務でありました。
ひょっとしたら中には「え?屋根瓦? みんなで力合わせたら出来るん違う?」なんて思われた方もいらっしゃるかもしれません。 結論。「高所での作業に慣れている人。そしてある程度若い人。力のある人」が、複数人集まらないと無理です。危険です。 梯子も少し特殊な?長いものが必要ですし、屋根の上に重たい土嚢袋を置いていかなければならない。 今回は愛知人以外にも凄腕団体の方たちもサポートに来てくださっていたので、なんとかご依頼を受けていたブルーシート貼りは完了できましたが。。 炎天下の中、皆様汗だくで顔を真赤にしながら作業してくださっていて、命がけの作業だな…と皆様のカッコ良さに手に汗握り見惚れていた私です。 本職の方はもちろん、高いところに登っての作業経験者さん、高所作業が得意な方は是非ともお力をお貸しいただけたらめちゃくちゃ心強いです。 「経験はないけどやってみたい!」って方ももちろん大歓迎。先輩方がきちんとフォローしてくださいます。
私は、ブルーシートを板にホッチキスで止めたり、 土のうを運んだり、電ノコで板をカットしたり、 お風呂場の壊れたタイルを特殊接着剤?で補強したり…。 生まれて初めての経験ばかりでしたが、興味深くさせていただきました。 先輩方の10分の1のスピードだったので、足手まとい感満載だったかもですが 「今後のため」と皆さん懇切丁寧にご指導くださってとてもありがたかったです。 個人的にはお風呂場の接着剤?作業がはまりました。ケーキの生クリームを塗っていく感覚なので、お菓子作り得意な方は病みつきになるかも? ですので、私のように「何も出来ないけど」って方でも、やれることは必ずあります。 また、こういった知識や技術を身につけられたら、何かの時チカラを発揮できたり。何より、知らなかった世界に触れることは人生も豊かにしてくれる気がします。 DIYが得意な男女はもちろん、活動に興味を持っていただけた方も是非、お気軽に参加してくださいね☆
あと、愛知人のありがたいところは「こういう支援がやってみたい」にも向き合ってくれるところです。 通常、ボランティアセンター経由でボランティア仕事をする場合は「これをこういうやり方でやってください」の流れで、与えられたお仕事を黙々とさせて頂くのですが(これはこれで集中出来るのが利点です) 私は、可能なら被災された方々を整体施術できないかな…と。 宮城東松島への支援で皆様感じておられた「震災後は余震が気になって熟睡できない。いつもと違う場所で寝たりして身体中が痛い。 慣れない作業をして疲れが溜まっている」などなど。 私でさえ、最近良く眠れないので屋根瓦が落ちてヒビが入った自宅での睡眠は質が悪くなってしまっているだろうな…と。 ブルーシートの作業をしながらお声がけさせてただ来ましたが、やはりお辛い方は多く、4人の方を整体施術させていただきました。 今回は割と時間があったので30分から1時間。お話をお聞きしながら施術させていただきました。 この地域はとにかくご高齢者が多いので、もともと体の自由が効かない方も本当に多かったです。 手押し車がないと歩くことも出来なかったり。あちこちに痛みがあり、ブロック注射を打ってごまかしていたり。 ずっと入退院を繰り返し、腰にコルセットを巻いてらっしゃったり。。地震が来ても動けずとても恐怖だったそうです。 施術の最中にご高齢のご両親のお顔を見に娘さんがいらしたのですが。 施術を先に終わられたお母さんとの会話が印象的でした。 「こうやってボランティアに来てくれる人もいるけど、中にはぼったくろうとしてくる業者もいるんよ。ちゃんとほかも調べてから頼まんと。悪い人もおるよ〜。」 「ずっと朝方鳴いてたカラスが今日はすごい静かで。余震が来るんと違うかって怖いわ」 「M7でも来たらこの家は完全に終わりや。避難所いうても、避難所もつぶれたらどこいったらええんや。 もう、そうなったらしゃあないわなあ」「そうや〜。考えてもしゃあないから考えんとこう」 施術の最中は「は〜、気持ちええわ〜。こんな楽になったん久しぶりや。ほんまにありがとう〜」と 笑顔だったお母さんも、毎日余震の恐怖と戦っているんだ…と胸が痛くなりました。 「地震で散々になった部屋もご高齢なお二人では片付けられない」とのことで、いっしょにお手伝いさせて頂きました。 別のお母さんは「いやあ。こんなにしてもらって。地震が来て、この年になってこんな怖い思いするなんてって思ったけど。 悪い事の後にはええこともあるね〜。こんなにしてもらって幸せや〜。」と涙を流してくださったり。。 私の方がお母さんの笑顔からたくさんのチカラを頂きました。本当にありがとうございます。 また、「もう、私なんて82歳やから〜」とおっしゃるので「私の祖母は102歳ですが、なんとか歩いてご飯も自力で食べれるんですよ〜」と お伝えすると「まあ、ほんと?すごい。勇気が出たわ! 私もまだまだがんばらんとあかんね!」とおっしゃってくださり、なんだか本当にが幸せな気持ちを頂きました。 「冷たいお水飲んでいき〜」「みんな、お昼、ここで食べていきや」と声をかけてくださったり、ポカリやコーヒーを手渡してくださったり。。 ボランティアに参加させていただいて毎度思うことなのですが「なにかお手伝いしたい。お助けしたい!」と動いたはずが、いつも頂くばっかりで…。 身体の疲れも大きいほど心も満たされる気がします。
と言っても、わたしは自分の出来ることやしたいことなどを「お膳立て」をして頂いた上で乗っかってやっているだけなので…。 いつも先頭に立って、社協さんやボラセンから本当に必要なニーズを拾い上げ、 活動をしやすいように日々サポートしてくださる赤池代表や、本部の皆様、ずっと活動されている諸先輩方にはただただ感謝です。 なんだか自分の感想のようなものがつらつら長くなってしまいましたが…。
「大阪府北部地震」のこれからの支援とは。。 代表や先輩の話を聞いていると、まだ残っているブルーシートを貼られていないご自宅への緊急援助。 ご自宅に散乱したかぐや危険物などの片付け。 壊れかけているブロック塀などの撤去…。などになってきそうです。 緊急はおそらくブルーシートと危険なブロック塀撤去。 ブロック塀についても業者や行政が追いつかない状況なので、もしもの余震で悲しい悲劇が起こらないよう、早急に対処になくてはならなさそうです。
あ、思い出したことが一つ。 作業を終えてみんなで帰ろうとした所、ボラセンへ連絡が。 「枚方にいるおじいちゃんが、明日の雨が心配たったひとりで屋根に登ってブルーシート貼ろうとしてる」 「えーー!それは、危険過ぎる。なんとかしないと」と、結局、枚方でボランティア待機組の方たちがフォローしてくださったようです。 いや、、やっぱりブルーシートはなんとかしなくちゃですね、、、、。
さて、愛知人としての今後の活動ですが、日曜日のお昼ごろをめどにいったん名古屋に帰り、 また、土日、祝日などを中心に支援を続けていく流れだそうです。 人では多いほうができることも多くなるので、もし、記事を読んでくださって「よっしゃ。そんならいっちょ愛知人の活動、参加してみようかな?」 なんて思ってくださった方がいらっしゃったなら、是非、あなたのお力、貸してください☆
ちなみに、一番早くて明日の朝8時半集合でお仕事があります。 下記に詳細を書きますので是非、一度お問い合わせください。 明日は、6/23(土)は吹田市社会福祉協議会に集合となっております。 時と場合によって、駐車場の台数の関係上参加不可になってしまう場合もありますので大変申し訳無いのですが 事前に一度下記、赤池代表にお電話にてご確認ください。 また、6/24(日)も同じく8時半吹田市社会福祉協議会集合で作業があります。
また、ボランティアには行けないけれど、支援金だけでも参加してもいいよ☆な方は下記までお振込みいただけましたら幸いです。 支援金は、ブルーシートなどの資材、ガソリン代等、ボランティア時に必要となるものに使わせていただきます。 (もし余った場合も次のボランティア支援先に使用させていただきます) 長々と長文をお読み頂き本当にありがとうございます。 どうか、大きな余震もなく、みんな笑顔で過ごせますように。 上田裕子
【支援金の振込先】 愛知銀行 春日井支店 普通 2047764 アイチジン ダイヒョウ アカイケヒロミ 【連絡先】 愛知人 代表 赤池博美(あかいけひろみ) 【TEL】 080-3758-0828 【HP】http://ai-chi-jin.lolipop.jp 【集合場所】 吹田市社会福祉協議会 http://www.suisyakyo.or.jp 【集合時間】 8時半 阪急豊津駅 徒歩 約8分/阪急吹田駅 徒歩 約11分/JR吹田駅 徒歩 約16分 【終了時間】作業はおそらく遅くとも5時までには終わるかと思います。 ちなみに今日は4時前には終わりました。 【必要なもの】 レインコート 長靴 軍手(滑り止め付き、ビニール製など) 汗拭き用タオル マスク(必要に応じて) 水等の水分 昼食は現地で購入可能です ※ 集合場所までの往復交通費、食事などはすべてご自身でご負担お願いいたします。 【服装】汚れてもよく動きやすい格好。(結構汚れるのでそのまま帰宅が嫌な場合は着替えをご用意ください。
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