今回は昨年に引続き、滋賀県のボランティア団体「モトス」がオリジナル手ぬぐい(2枚2000円)を販売してクリスマスケーキの素材を東松島市内の洋菓子店で購入し、1200個のカップケーキを作り仮設の皆さんに配布するというプロジェクトに相乗りさせていただき、愛知人はマッサージなどでコミュニケーション重視した活動。モトスは車2台で13名と東京と仙台から日帰り参加した7名が加わり20名、愛知人は車1台で8名。総勢28名の遠征になりました。
1日目は東松島市小野駅前仮設住宅を訪問。自治会長でもありソックモンキー「おのくん」を制作している武田さんが早朝到着した私達を大歓迎して下さり、ブリ大根などのお惣菜やあたたかいコーヒーを振舞ってくださいました。これまで「おのくん」を購入するため度々訪問していましたが予定が合わず、ゆっくり話すこともできませんでした。今回念願かなって70軒ほどの仮設住宅にクリスマスケーキを持って戸別訪問し、集会所前で五平餅を焼き住民の方とゆっくりお話する時間が持てました。
また11月2日春日井で開催した東松島物産展で春日井市内のご婦人から「仮設住宅で寒い思いをされている方に届けてほしい」と100個ほどの手編みマフラーを預かりましたので持参しました。色とりどりのマフラーを手に取り「あったげーな」「こりゃええな~」と受け取っていただき、被災地には行けないけれど出来る事をしたいと思う温かい気持ちを届ける事ができました。
午後から訪れた「たんぽぽ」は5回目の訪問となり、毎回マッサージをしながらコミュニケーションしているので顔見知りの方も多く、クリスマスケーキを食べていただきながらピアノ演奏に合わせて一緒に歌ったり、ここでもマフラーをお渡ししながら1人1人とお話でき楽しい時間を過ごしました。
「たんぽぽ」のオーナーの奥様が「アンテナショップまちんど」の店長さんであり、東松島市をあげての復興プロジェクトのキーパーソン。頑張っている東松島市を日本全国に広げようと各地で物産展をされており、そのご縁から春日井市での物産展が実現しました。
「まちんど」でのお買い物はメンバー全員が両手いっぱいのお土産を手にします。荷物を取りに戻った小野仮設住宅では、「夕食を食べていがいん」と武田さん始め仮設住宅の方が手作りのお寿司やお惣菜そして焼牡蠣を用意してくださっており、神奈川県から来ていたジャズライブのボランティアさんの演奏を聴きながら、美味しく楽しいひと時を過ごしました。
1泊目は女川町の民宿が再起した「トレーラーハウス エルファロ」に宿泊。初めて行った女川町は街全体の土地を18m底上げする計画があるとのことで、町ごと高くして二度と津波に負けないという思い入れがつまった復興計画があるのをガイドの鈴木さんから聞き、現状を見て知る事ができました。
そして向かったのが、東松島市の「グリーンタウン仮設住宅」。自治会活動が盛んで、毎年盛大なクリスマス会が開催されています。ここでは住民の方と一緒にケーキを作り、戸別配布もしました。しかし残念な話も聞きました。高台にできた仮設なので入居の際、競争率も高くいろんな地域の住民が集まったため盗難などの犯罪が多いとのこと。一部ではコミュニティが確立されていても、そこに加わらない顔見知りではない方もいるということがそういう結果を生むのではないかということ。地域コミュニティづくりの難しさや大切さを再確認することになりました。
午後は「矢本運動公園仮設住宅」に向かいました。集会所では自治会の役員の皆さんが部屋を暖めていてくださり、子供達も集まってきて代表の赤池に抱きついてきたりして、私達の到着を心待ちにしてくださっているのを実感しとても嬉しく思いました。マッサージのセッティングも「台はここでいいべか?」「椅子もいるっぺ?」などと手慣れた様子で全てやっていただき、外で五平餅を焼き出すと続々と人が集まってきて子どもたちは五平餅を運んでくれたり、エレクトーンの演奏を聴きながらゆったりとマッサージをうけていただきました。夜はとんぼの会の菅原さんがお友達と共にあったかい団子汁や美味しいお惣菜を作ってくださり、先月春日井にご招待したお地蔵さんの絵描き熊谷さんは牡蠣フライや煮玉子と1人1人にあてた色紙をお土産に持ってきてくださいました。まちんどさんは新鮮な牡蠣を箱いっぱい持ってきて下さり、寒い中私達の為に外で焼いて下さいました。その後たんぽぽのオーナー伊藤さんや現地のボランティア「アウトドア義援隊」の宍戸さん、四日市から東松島に移住した瞬治さんが集まってきてくれて賑やかで楽しい夕食会になりました。集まった皆さん全員が東松島の復興の為に前を向いて進んでいて、そこに愛知人が加わっていられる事がとても嬉しく、この活動を継続してきてよかったと思います。
翌朝は、漁師であり、東松島市復興プロジェクトで活躍している太田さんが「ワカメ漁」体験に招待して下さり、女性3名が参加。重装備で雪が舞う夜明けの寒い海に挑み、船酔いしながらも大きな袋いっぱい新鮮なワカメを刈り取ってきてくれました。今回もたくさんの方に出会い、たくさんの温かいおもてなしを受けました。
出会えたご縁や深まっていく絆、そしてどんどん繋がっていく輪を大切に、これからも私達に出来る範囲で何が出来るのかを考えながら、活動していきたいと思っています
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