2024/07/02 令和6年能登半島地震 珠洲市
- 愛知人
- 2024年7月2日
- 読了時間: 4分
活動人数9名
活動件数2件、完了件数2件
Aチーム
メンバー 殿村、鈴木、小林、さゆり、レイア
活動場所 大谷町
活動内容 屋根シート張り
今日は、愛知人で初めて入らせていただいた、大谷町での屋根作業でした。業者さんが張ったブルーシートが剥がれてしまっていたので、陸棟のところにブルーシート、防水テープ、ターポリンで応急処置をし、割れて散乱していた瓦たちを回収。屋根から瓦を下ろす瓦リレーがかなり大変でしたが、みんなで声をかけて励まし合いながら無事完了しました!初めて屋根作業に入ったらさゆりさんも「とにかく落下しないようにということを心がけて活動しました。チームの皆さんに見守られながら、無事作業を終えられて良かったです!」との感想でした!
大谷町は、災害直後孤立したエリアの一つです。今日入らせていただいたお宅の周りも被害が大きく、元旦の地震でたくさんの方が被害に遭われました。午前中の最初の休憩で、今日のお宅のお母さんと、作業の相談きっかけに少し被害状況の話になりました。「思い出すと涙が出る」と涙ぐまれ「あの日の話は話したくないから、取材が来ると逃げるんです」と辛そうに笑った表情に、私も胸がきゅうっとなりました。私たちも「お母さん、辛い話させてごめんね」と言って、作業に戻りました。でも、私が最後に梯子を登ろうと思ったら、お母さん、話の続きを始めてくれたんです。あの日の夜の話、その後の数日の話、“半年”を迎えても節目じゃないという話、周り近所の被害の話、自分が悔やんでいる話、忘れたくても一生忘れられないと受け止めている話・・・。どれもお母さんのせいじゃないのに、お母さんがいろんなことを感じて、受け止めて、苦しいんだなあということを感じました。先に屋根に上がっていたみんなに託し、私はお昼休みまでお母さんとお話をすることにしました。
お昼の時報が鳴り「あら、もうお昼!」とお母さん。大谷町はベースから離れているので、今日はおにぎりなどを持ち込んでの昼食でした。お母さんが、海で採れたという“いしもずく”のお味噌汁を差し入れてくださったので「お母さんも一緒に食べましょう」とお誘いし、一緒に外でお昼をしました。午前中よりどんどん笑顔になってくださって、リーダーの殿村さんと漫才をしているかのような楽しい会話もされている様子を見て、私も嬉しくなりました。その後もお母さんが、地上で一緒に瓦を運んでくださったり、ずっと声をかけてくださって、作業を終えて帰る時には、お土産におにぎりやお惣菜を持たせてくださり、私たちが見えなくなるまでずーっと手を振ってくださいました。
別れ際にお母さんが「話せたからありがとう。笑顔の日を増やさんとね」と話してくれたのを見て、少しでも心に抱えていたものを出せたなら、今日作業が完了したことよりも嬉しいです。また会いに来る約束をして別れ、帰ってからベースでさゆりさんが振る舞ってくださったお好み焼きをいただきながら、お母さんからの差し入れも有り難くいただき、みんなに今日のことを共有しました。ごちそうさまでした!
(報告者 レイア)
Bチーム
メンバー 保さん、ノマさん、中井さん、嶺
活動場所 折戸町
活動内容 屋根シート張り
大屋根と下屋の瓦修理、軒下へブルーシート張りを行いました。屋根作業は積もっている笹の葉を取り払いながら瓦が割れていないか確認し瓦の足りない箇所にはアシスト瓦で対処しました。また下屋と壁に隙間が出来ている箇所にはターポリンを張りました。軒下作業は倒れた柱と土壁を保護する為、ブルーシートを張りました。また倒れた柱も元のように軒下を支えられる様応急処置を行いました。今回嬉しく思った事は早めに作業を終えたスタッフが敷地内の伸びた藪や竹を刈る〝プラスα〟が出来たことです。いつもしたいけど中々出来ない〝プラスα〟がお互いに協力した事によって出来たこと、すぐに撤収作業に入らず行動したスタッフに心が温まりました。毎回する事は難しいですが今日のスタッフの背中を心に留めて置きたいと思います。
(報告者 嶺)
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