2026/05/30 「みんなで備える南海トラフ地震」を開催しました
- 5月31日
- 読了時間: 4分
5月30日(土)、春日井市総合福祉センターにて、災害ボランティア 愛・知・人 主催のイベント「みんなで備える南海トラフ地震 ― これからの能登に必要な支援 ―」を開催しました。当日は200名を超える方にお集まりいただき、会場は熱気に包まれました。ご参加いただいた皆様、ご協力くださった登壇者・出展者の皆様に、心より御礼申し上げます。
午前は愛知人の年次総会とミニライブ、午後は能登・珠洲の現場を知る登壇者によるトークセッションを行いました。
午前は総会とミニライブから
午前の部は、愛知人の年次総会から始まりました。一年間の活動報告と決算報告を通じて、団体がどのような現場に関わってきたのか、その歩みを参加者の皆様と共有しました。
報告のなかでは、決算が約200万円のマイナスという厳しい状況のなかでも活動を続けてきた現実もお伝えしました。決して楽な運営ではありません。それでも被災地に通い続けるメンバー一人ひとりの想いに、「関わる皆さんの熱意が伝わってきた」という声を多くいただきました。理事やメンバーの紹介を通じて、「愛知人がどんな人たちの集まりなのかを知ることができてよかった」と感じてくださった方もいらっしゃいました。
総会のあとは、ギターの弾き語りによるミニライブを開催。やわらかな歌声が会場を包み、午後の本編に向けて、ゆったりと心がほぐれるひとときとなりました。
午後は講演とパネルディスカッション
午後の部は、一般社団法人BIG UP石巻(宮城県石巻市)・阿部由紀代表理事による講演から始まりました。阿部さんは東日本大震災以降、被災地支援を続けてこられた経験をもとに、災害が起きたときに何が大切なのかを、春日井で実際に起こり得ることに置き換えながら語ってくださいました。
発災直後は公助が間に合わず、どうしても遅くなる――だからこそ、逃げる場所をあらかじめ把握しておくなど、平時からの備えこそが自分の身を守る。そんなお話に、「経験談や事例が豊富で聞きやすく、学びと気づきが多かった」「未体験の私たちにも現実のこととして迫ってきた」という声が寄せられました。
続くパネルディスカッションでは、珠洲市社協の神徳宏紀さん、矢田さん、春日井市社協の職員、そして愛知人代表が登壇。被災された立場と、これからの発災に備える立場の双方から、当時の状況や活動への想いを生の言葉でお聞きすることができました。
そのなかで繰り返し語られたのは、災害時には公助をあてにできず、自助・共助こそが命を守るという現実です。能登半島地震では、道路の寸断などで計画どおりに避難所を開設することができませんでした。ある避難所には想定の3倍を超える避難者が押し寄せ、1日目の夜には3日分の食糧が尽きてしまったといいます。「マニュアルどおりにはいかない」という現場の言葉は、南海トラフ地震に備える私たちにとって、重く受け止めるべき教訓です。
「行政だけでは絶対にできない。一人ひとりが防災について考えてほしい」。登壇者のこの呼びかけは、個別避難計画の必要性とともに、参加者の胸に深く残りました。神徳さんが今も珠洲でブルーシート張りを続けていると知り、「支援がまだ続いていることに驚いた」という参加者も。被災地の「その後」は、決して過去の話ではありません。遠い被災地の出来事としてではなく、明日の自分たちの備えとして――参加者一人ひとりが、そう受け止めてくださったのではないでしょうか。
能登の物産も大盛況
会場では能登復興応援の物販・展示も同時開催しました。二三味コーヒーや珠洲焼の作品をはじめとする能登の品々は大変好評で、「珠洲焼を複数購入した」「能登の物産を愛知で買えて嬉しかった」という声も。珠洲焼の小物プレゼントも喜ばれ、被災地の「今」を身近に感じていただく機会となりました。
おわりに
能登の復興は、まだ道半ばです。今回のイベントが、参加された皆様にとって「自分にできる備え・支援」を考えるきっかけとなれば幸いです。「毎年開催してほしい」「近くの市でも開いてほしい」といった声も多くいただきました。愛・知・人は、これからも被災地支援と防災啓発の活動を続けてまいります。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
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