報告者:了戒
NGO結さんのコーディネートのもと村上市災害ボランティアセンターでの作業を実施。
今日のお宅は、以前赤池代表が現調に伺った下鍛冶屋地区のお宅での作業。
既に、工務店さんによってかなりの面の床が剥がされている。一部の壁も40センチでカットされて濡れた断熱材が除去されている。まだ切られていない壁がかなりあり裏に断熱材が入っている箇所を40センチか、剥いでみてカビや濡れがもっと上まで浸食しているならMAX90センチまでカットするニーズ。
巾木も全部取り外す。可能なら造りつけ家具も再利用できるように丁寧に取り外してその下の床も剥ぐ。難しいと判断したらボランティアとしては手を出さない。
水害後に、床を剥いだ箇所から奥様が落下され骨折し、いまは松葉杖をつきながら片付けや工務店やボランティアの受け入れをされている。小さなお子様も2人いて、2階で暮らされている。床を剥いだ後に動線確保で大工さんが9mmの合板を置いているが、かなり隙間があったり固定されていない為、不安定な箇所があり、まず安全確保としっかりとした動線確保を実施。この作業については、事前に大工さんに許可をいただいた。
自治体側でみなし仮設住宅をどのように認定していくかが決まっていない為、引っ越しもできず、でも修繕は急ぎたいというご意向があったり、建てて2年程度で二重ローンは避けたいので水に浸かってしまったものでも使える物はなんとか活かしたいというご希望があるなど、傷防止や安全確保などにきめ細かい配慮が必要な現場。
前記の背景、ご事情を作業前に全員に周知、徹底。仮床の補強し、いつもと同じくしっかりと養生してから壁に着手。
動線、作業の複雑さを考慮して要員配置。カットする人、袋詰めする人、運ぶ人に分かれ進め、中の濡れて水が滴る断熱材も取り出せた。40センチカットで被害を受けた部分は取り除けた。巾木裏は黒カビがかなり発生し、石膏ボード裏もカビが少し発生していた。
台所棚とテレビ台はオーダーメイドで作成され組み付けられているので取り外しで傷をつける可能性があった為、プロに任せるべきと判断した。下駄箱は既製品であり無事に取り外せた。テレビ台前に残った床を造りに影響のないラインまで剥いだ。
切断は粉塵が舞う事が無いように、壁も床も全てマルチツールを使用して切断した。
住民さんは、いろんな心労が重なっている状況ではあるが、少し前に進んでいると感じていただいたようであった。作業を若いご夫婦でずっと見守られていて、極力、状況をお伝えする様にして進めた。カビの発生状況、断熱材の濡れ具合を目の当たりにされ、壁を切り取ってよかったと言っていただけた。
今回は断熱材が入った場所の壁を剥ぐご依頼であったが、内壁の中も見られたいとなり、目立たない箇所を点検の為少し剥ぐとやはりカビが発生し20センチの高さぐらいまで濡れていた。
作業が完了し、会話をする中で、奥様は内壁も剥ぎたい、そしてそれを愛知人さんにやってもらいたいと言って下さった。
すごく光栄なことではあるが、今日、明日で剥ぐ必要はないので、大工さんの意見はどうなのか、どれくらい費用が追加されるのかなどを少し時間をかけて検討してくださいとした。
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