報告者:了戒
発災後、40日。このような技術系ボランティアがある事を知らず、大工さんもなかなか来てくれなくて、石灰を蒔いただけで手をこまねいてらっしゃておられたお宅。
90センチで壁を切り、床板も剥いでもらいたいとの依頼。
実際に現地に到着すると、築14年は経っているが、大変綺麗に使われているお宅。 まだ生活も実際にそこでされているので、夕方には又日常生活に戻れるように進み具合も考えながら。 やはり予想通り外壁はグラスウールが濡れており、被災者さんにその状況をご覧頂きました。
愛知人のようなこんな技術系のボランティアの存在に感動下さりました。今夕、大工さんともう一度検討し、床板を剥ぐ段取りを考え、又是非愛知人にお願いしたいとおっしゃって下さいました。
午後から、鈴木、殿村は先月お伺いし、床板を剥がしたお宅の復旧作業。
これは小島さんの報告を。
報告者:小島
1軒目下鍛冶屋 床板はがし、床下掃除 家主のお父さん、お母さんはとても よろこんでいただき、赤池代表に深々とお礼をされていました。
2軒目花立 床板はがし、畳入れ、釘打ち、など。 ダブルひろみが大活躍。 とのさんとGo.さんと井之上君が、頭の潰れた釘をプライヤーでぬき続けて、無事に完了し ました。 バール、金づち、当たり前。 丸鋸とマルチツール。
板に番号をつけていたので、畳入れもスムーズに運びました。 床下の泥出しは一般ボランティアに引き継ぎます。 家主のお母さんの笑顔から元気をいただきました。
C班
報告者:角
・依頼、作業内容 下鍛冶屋の築13年の戸建て。庭の流入泥(土)出し、室内壁剥がし、グラスウール断熱材撤去。
このお宅は中年のご夫婦と12歳のメス犬が住んで居て、発災時の夜は2階で寝ていてたが、朝方気になって1階に降りたら浸水してたとの事でした。 1階には犬が大型のケージの中に居たそうですが、胸まで浸かってるのに何にも吠えなかったと、苦笑いしてました。
床上浸水は約30センチ程。庭の泥は2-3センチ。床下はベタ基礎で泥出しが終わって乾かし中。
訪問当初は庭の堆積した土の撤去を一番に希望されてたが、壁の中の断熱材の取り出しが最優先と説得し作業を始めた。
まず、巾木は全剥がし。その後養生。下準備が出来て壁剥がしが始まるまで3名は庭の泥出し。マルチツールが1台しか無くて、捗らない為他班に取り寄せ依頼。最終的にはバッテリー式2、コード式1台での作業と成った。
壁剥がしは浸水高30センチから60センチに決定。まず、1箇所剥がすと読み通りの断熱材の濡れだった。ご主人の希望で壁剥がしは外壁側だけでなく、断熱材の無い内側も剥がしました。北側は殆どの壁が石膏ボード+合板+断熱材。
この合板がくせ者。横に切れ目を入れて、釘抜いてバールでこじ開け。依頼者の旦那さんは建築関係らしく、合板剥がしの為に釘抜きでの作業をしてくれました。更に後付けの可変棚のレール(名称が分かりません)が邪魔、トホホな思いでした。
作業当初はどうしたら良いか分からず困惑してたご夫婦でしたが、作業が進むにつれて希望が持てた様でにこやかに手伝って頂きました。
10時頃、6名の一般ボラか派遣されて来たので庭の土出しして頂きました。
16時過ぎに作業終了。ご夫婦も1日で壁剥がし、断熱材の取り出し、更に庭の土出しが終わるとは思ってなかった様でとても喜んでおられました。
作業された皆さん、お疲れ様でした。
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