雨漏りの応急処置は「室内」から|屋根に上らずにできるブルーシートの張り方
台風が近づいています。屋根が損傷して雨漏りしているお宅向けに、室内で被害を最小限に抑える方法をまとめました。
屋根には上らないでください
十分な装備と経験がない場合、また降雨・強風などの悪天候のときに、ご自分でブルーシートをかけるのは大変危険です。濡れた屋根や瓦はすべりやすく、毎年、転落による事故が起きています。
屋根へのブルーシート掛けは、災害後どうしても依頼が集中し、災害ボランティアセンターに申し込んでも業者さんに連絡しても、順番が回ってくるまでに時間がかかります。その間の応急処置として、室内でできる方法をご紹介します。
室内張りの考え方
天井から落ちてくる水をブルーシートで受け、一か所に集めて、外へ流します。漏れを止めるのではなく、水の行き先をこちらで決める方法です。
雨漏りの被害は、漏れた量よりも濡れ続けた時間で決まります。天井裏に水が回れば断熱材が濡れてカビが出ますし、畳や家財が濡れれば処分するものが増えます。屋根の修理が終わるまでのつなぎとして有効です。
用意するもの
・ ねじフック(100円ショップ。10本ほどあると安心)
・ ブルーシート(2000番台の安いもので十分。透明シートがあれば、その方が良い)
・ ビニールひも(100円ショップ)
・ ペットボトルとキャップ(水路づくりと、おもりに使います)
・ バケツ・洗面器
すべてホームセンターと100円ショップで揃います。
ブルーシートの大きさ
部屋の大きさより1〜2割大きいものを用意してください。熊本など西日本で使われる本間・京間の場合、6畳なら5.4×3.6m、8畳なら5.4×5.4mが目安です。足りなければ2枚を重ねて足し合わせられます。
手順
1. ねじフックを取り付ける — 背が届くところで構いません。なるべく鴨居や柱など木の部分に。石こうボードなら、裏に木材があるところへ。
2. シートのハトメをひっかける — 水を流したい方向を低くするため、高い壁の側からひっかけます。
3. シートが小さいときは、ひもで引っ張る — シートの裏にペットボトルのキャップを入れて包み、てるてる坊主を作ってビニールひもで引っ張ります。
4. 天井から吊り下げ、斜めに張る — 斜めにすることで、水は低い方へ流れます。※照明器具にひもを直接結ぶと、器具が壊れて落ちるおそれがあります。
5. 低い端で、バケツに受ける — 水が溜まるところに穴を空けて、バケツで受けます。水はすぐ溜まりますので、こまめに捨ててください。
6. ペットボトルで水路を作る — 少し水を入れたペットボトルをおもりにして水路を作り、ビニールひもを伝わせて水を導きます。窓の外やベランダへ直接流すこともできます。
写真つきの手順は、下のチラシPDFにまとめました。
悪質な業者にご注意ください
安いブルーシートを屋根にかぶせて重しを置いただけ、割れた瓦を土のう袋に入れただけ——そうした「施工」で法外な金額を請求されるケースがあります。一ヶ月ほどで劣化し、シートがめくれたり瓦が落ちたりして、かえって危険です。
屋根の応急処置は、信頼できる業者さんにご依頼ください。社会福祉協議会に相談して、技術系ボランティアに来てもらうのも一つの方法です。
あわせて、応急処置の前と後に、被害状況の写真を撮っておいてください。り災証明や保険の手続きで必要になります。
平時の備えとして
ねじフック、ビニールひも、ブルーシート。合わせても数百円です。雨漏りは地震だけでなく台風でも大雨でも起こりますので、台風シーズンの前に、備蓄へ加えておくことをおすすめします。
チラシを配布しています
この内容をA4両面のチラシにまとめ、PDFは当団体サイトの「災害時マニュアル」のページからダウンロードいただけます。
▶ 災害時マニュアル https://www.aichijin.org/disaster-manual
※自由に印刷・配布していただけます。 白黒コピーでも読めるように作ってあります。ご近所の方、自治会、避難所、支援に入られている団体の方、どなたでもお使いください。
愛・知・人は宇城市で活動を続けています。ブルーシートも土のう袋も、皆さまのご支援で現地に届いています。





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