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島根西部地震支援活動開始について及び第1陣活動報告

4/9に起きた「島根地震」今はもう全く報道はされていません。 ボランティアも「県内に限る」ということで、まずは愛知人、島根在住の井上曜子さんが、毎週末ボランティアセンター内で活動されており、随時報告をいただいておりましたが愛知人としては様子見をしておりました。

その後、故郷が大田市で、ご親戚がいるという堀さんが4/25から現地入りをするということで 愛知人としても動こう!と、現地の情報に詳しい団体さんや全国社協さんと連絡を取り調整を進めました。

社協さんの話では 「本音を言えば県内縛りはせずに幅広く参加してほしい。 でも制限が無いとボラセンが対応出来ない人数が全国から集まってしまう可能性がある。 今後は県内にある27の社協に協力を求めて、今後はニーズ調査も行う。そう考えると、出来るだけ県内で長く関わっていただける人を増やし、地元で長く活動出来る地盤を固めたい。この意味でも県内募集で活動出来る人を増やしたい」という意向でした。

愛知人はチームとして活動し、事前に大田市ボラセンと人数や参加者のスキルを連絡した上でマッチングしてもらいますので、当日社協受付で参加する個人の一般参加者とは異るということです。 大田市ボラセンの状況を理解されたうえで、極力愛知人の募集で参加される事をおすすめします。

ニーズはほとんどが「ブルーシート張り」と「ブロック塀の解体」 ブルーシート張りに関しては2年前の「鳥取地震」で結成された現地ボランティア「復興支援隊 縁(えにし)」さんが入っているので私たちは、単発で少しだけのお手伝いという気持ちで梅雨を前に、1軒でも救える家を救いたいという思いで向かいました。

堀さん・曜子さんからのレポートです。

2018.4/25

先発隊の堀です。島根県大田市(旧邇摩郡)生まれで、基本育ちは大阪ですが幼少期に数年こちらで育てられました。 先ほど大田市ボラセンにてミーティングが始まり、急遽参加させていただきました。 先日の大雨の影響で、今日は12件の雨漏り修理依頼が増えたそうです。 スタッフは若い方が多く、県内外の社協職員が集まっておられました。 しかし細かい内容は割愛させていただきますが、このボラセンは非常に被災者支援の意識が強くて感動しました。

明日から天気も良さそうですので、故郷のため汗を流したいと思います。

2018.4/26 午前中は大田市ボラセン主催の「ブルーシート張り講習会」へ参加しました。

講師は「縁(えにし)」さんというボランティア団体で、 鳥取地震後に地元倉吉でブルーシートを2年間貼り続けておられます。 大田市ボラセンは縁さんに対して絶大な信頼をおかれており「大田市では縁さんの施工方法を実践してください!」と 強くおっしゃっています。 ブルーシートの未完了ニーズが30件近く溜まっているにも関わらず、午前中に作業を止めてまで講習会を開く 大田市ボラセンの意向は重要だと思いました。

他の被災地でブルーシートの施工経験があるボランティア団体からは 「自分達は自分達のやり方がある」という意見もあったようですが、 ボランティアは「自分がしたいことをやる」のではなくて、 被災者や地元ボラセンの意向に沿って活動することが重要だと思いますので、 僕らも「縁」さんの方法に沿って施工したいと思います。

2018.4/27 今朝 大田市ボランティアセンターにて堀氏、中村親方と合流。 マッチングにて三瓶山の志学へ合わせて9人のメンバーで行ってまいりました。 倒壊した灯篭とブロック塀の破砕と撤去。 一輪車の導線が悪かったにもかかわらず、午前中で終了。 堀さんと親方は慣れたもん! ドリルでどんどん壊していきます。 軽トラ3台分に積み込み、ボラセンに帰着。  by 曜子さん

今日は親方と2人で昨日お伺いした大田市三瓶町志学のお宅へ。

昨日ブロック塀を撤去したお宅の向かいに商店があるのですが、店舗入り口の頭上にPPひもが付いた土嚢袋が ブルーシートの重石として施工されていました。

家主さんへ聞くと「業者にやってもらった」とのこと。 昨日確認した時点で瓦礫が入った土嚢袋はすでに一部が破けておりましたし、 またPPひもは早くて1ヶ月くらいで切れてしまいます。 そこで昨日家主さんへ説明して土嚢とひもを取り替えることになり、今日施工しました。

家主さんは長年付き合いがある地元の業者さんへお願いしたので問題があるとは全く思っていませんでしたが、 恐らく業者も悪気があったのではないと思われます。 ただし土嚢袋の中身が砂ならまだしも瓦礫でしたので、営業している商店入り口の頭上から落下する危険を回避するため、 緊急に対応させていただきました。

昨日は気付きませんでしたが、屋上に上がってみるとブルーシートと上端もPPひもで結んであり、 こちらも全てやり替えました。熊本でもそうでしたが、UV土嚢袋でなければ1ヶ月持たず破けてしまいますし、 PPひもはすぐに切れてしまいます。 大田市の他のお宅でも白い土嚢を重しにしているお宅がたくさん見受けられますので、今後改修が必要になるでしょう。

2018.4/28

今日は愛知から赤池代表、川島さん、河合さん、京都から多湖さん、九州から内田さん、岡山から小野さんが参加。

グループは二班に分かれました。一方は悪徳業者に契約させられそうになったお宅(先日活動した継続案件)で、 メンバーは親方、堀、多湖さん、ウッチーさん、藤川さん(4/28に九州から参加)、出雲から一般参加の馬庭さんの6人で活動し、午前中で仕上げることができました。

契約は社協が協力してクーリングオフすることになり、また屋根のシートも施工したことで家主さんはかなり安堵されていました。

二軒目は別のお宅へ。 広島から来た業者が60万という見積りを出して、ハンコを押すよう迫られたため、勢いに負けて押してしまったそうです。 しかしすぐに不安になり駐在所の警官へ相談したところ、社協へ相談がありボランティアで施工することになりました。 午前中はご不在で、戻られたのが昼前で開始が遅くなり、また我々が縁さん方式に慣れていないため今日完了することができず、 明日継続して作業いたします。

4/28のもう一方は新規案件で、赤池代表、川島さん、河合さん、池田さん、橋本さん、井上曜子さん、 曜子さんのお友達の渡部さんが向かい、午後に我々6人が合流しました。

こちらのお宅は10m×10m以上のシートがけが必要な大屋根で、しかも土葺きの瓦はほとんどがずれており 地震直後に業者がブルーシートを張られたそうですが その後も水漏れが止まらないため、ボラセンで対応することになりました。

我々は縁さんの施工方に慣れていないため少し時間がかかってしまいましたが、無事に完了させることができました。

大田市のボラセンに集まってくるニーズのほとんどがブルーシート張りの依頼で、 施工できるボランティアも限られているため、もうしばらく時間がかかりそうです。 しかし大田市のボランティアセンターは、田舎のボラセンとは思えないほど大量の資機材が備えられ、 スタッフも被災者の生活を元通りに戻すため、最善を尽くそうと一生懸命活動しています。

今後も愛知人島根遠征が計画されると思いますが、よろしければ参加をご検討ください。 by堀さん

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