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熊本支援活動レポート 【現地活動編】 2016/6.21


 【堀さんレポート】

今回の熊本での活動で感じた点をまとめています。ツラツラと書きますのでまとまり無い内容かもしれません。

問題はいろいろあるのですが、もっとも心配されるのが家の雨漏り(ブルーシート)の件です。発災直後から一週間後(4/20)には土砂降りの大雨が降っていましたが、自宅内を濡らさないためにブルーシートを早く張る必要があったため、ご自身で張られたお宅が多く見受けられます。直後の乾燥した状態で張られたお宅は問題無いのですが、ほとんどがいくらか浸水し雨漏りしてから張られていますので、屋根から下の内部が濡れた状態でブルーシートをかけています。要は濡れた状態で上から蓋をしている訳ですから、水は外ではなく内部へどんどん移動するわけです。雨漏りしたお宅の多くでは畳や壁にカビが発生しており、恐らく目に見えない壁の内側や天井内部も腐り始めているでしょう。今のところはまだ大きな変化が出ていなくとも、これから時間が経てば劣化が進みますので、崩れたり壊れたりしてくる可能性があります。

また画像にあるほとんどの白い土嚢袋はUV対応では無いため、至る所で土嚢袋が破れ始めています。ま…た土嚢袋を引っ張っている白いヒモもちぎれ始めています。ブルーシートがバタつかないための重しが役割を果たさなくなりますので、シートは風であおられ水が浸水して来るでしょう。また地震直後は待った無しの状態だったので無理矢理屋根に上がってブルーシートを張られた住民の方も、今回のようなやり直しを自分でやろうとするケースは少ない事が考えられます。事故も非常に多かったそうですので尚更でしょう。(http://www.sankei.com/…/w…/news/160513/wst1605130029-s1.html


今現在も熊本は猛烈な雨による大雨洪水警報や山側では避難勧告が出されていますが、家の中にはどんどん水が流れて入っており、気温の上昇とともに更に劣化が進むものと思われます。

重たい話ですが、今回活動して最も深刻に感じた状況をレポートいたしました。まとまりない長文にお付き合いいただきありがとうございます。

6.21-8
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